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2021年6月3日
vol.81「ホロスコープは千差万別・多種多様・十人十色・百人百様」月影沙織

ホロスコープを見るようになって数十年経つ。
それなりの数のホロスコープを見てきたと思うのだが、
同じホロスコープを見たことがない。
ということは、同じ運勢を持っている人は、
この世にひとりもいないということだ。
(よく双子は?ときかれるが、双子も産まれるのに時差はある)
よって、人と同じことをするということが
良いとも悪いともいえないということなのでは。
ホロスコープが示す自分だけの素質や可能性を知ることが大切なのでは。
改めて、そう思った。

人はどうしても周囲と自分を比較してしまう。
とくに成功している人のことはマネしたくなる。
そういう人は自伝を出版していたり、
成功するための方法を公言していたりするから、
余計にマネをすれば自分も幸せになるのではと思ってしまう。

でも各個人によって「幸せ」は違うし、
何を「成功」とするかわからないし、
それらの方法をマネしたからといって
絶対にうまくいくわけではない。
自分だけの「幸せ」になる方法を見つけることが大切なのだ。

また好きな人やパートナー、家族や友人などと
趣味や意見が少しでも違うと
「相性が悪いのでは」と質問してくる人がいるが、
最低でも10惑星、12星座、12ハウスを扱うホロスコープを見ていると、
全てが一致する相性など、ほとんど存在しないといえる。
よって、何かしら「相性が悪い」ところはあるものなのだ。
または意見が違うからこそ、「相性が良い」という場合もある。

何もかもが「同じ」だと相性が良い
という思い込みをしている人が多いのだが、
これは日本人特有なものなのだろうか。
ほぼ単一民族といっていいから。
でも、冒頭でもお伝えしたように、
「同じ」ホロスコープなんて存在しない。
そもそもが「違う」のだから、
「同じ」になることなんて永遠にない。
それこそ「みんなちがって、みんないい」
(金子みすゞ『私と小鳥と鈴と』)だ。  

今、隣にいる人も、家族も、みんな自分とは「違う」。
永遠に「同じ」になることはないと思ったら、
わずかでも「同じ」ところがあったら、
感謝したり、感激したりできるのではないだろうか。

人と違っても落ち込んだり、
嫉妬したり、怒りを感じたりしなくても
済むのではないだろうか。