• ホロスコープ・カウンセリング
  • 西洋占星学 通学講座
  • 西洋占星学 通信講座
  • タロット 通学講座
  • タロット 通信講座
  • ルネ研の無料メルマガ
2019年10月27日
vol.62「木星、土星、冥王星。鼎談のゆくえ」アイラ・アリス

木星の山羊座への移動が迫ってきました。
先にチェックインして長逗留している、土星や冥王星と合流です。
長老方のサミットとでも言うような、渋い顔ぶれですね。
しかも逗留場所は、歴史ある老舗旅館といった風情を醸す磨羯宮。
これからこの三者間で、どんな会合が持たれるのでしょうか。

世の中は自由、平等、多様性、ボーダーレスの大きなうねりの中にあり、
怒涛となって古い体制を押し流そうとしている感があります。
実際、過激すぎる主張ややり方に対しては、
反作用が働くこともあるでしょう。
ルールや規制が強化され、より身動きのとりにくくなるケースも
出てくるかもしれません。

ところで「ルール」や「前例」というと、
皆さんはどんな印象を持つでしょうか。
「窮屈なもの」「古臭いもの」といったネガティブなイメージや、
さらには「破るためのもの」なんていう
ロック魂を持っている人もいるかもしれませんね。
でも本当にそれだけかどうか、
一度ニュートラルな気持ちで考えてみることも必要だと思います。
そのルールがあったからこそ継続できたこと、
成長できた部分、守られてきたものも当然あるはずで、
それらも含めて一切合切否定して壊してしまうのでは、
まるで思春期の尖った坊やです。

法律も経済も、さらにはもっと身近な職場やコミュニティも、
私たちは大小のさまざまな規則、約束、しきたりなどに取り巻かれています。
中には時代にそぐわなくなっているものも多くあるでしょう。
それらは当然、今後見直しを図ったり、改定されていくべきです。
しかしそのやり方はこれまでよく叫ばれてきたような
(そして冥王星のキャッチフレーズでもある)
「破壊と再生」のような攻撃的、対立構造的なものではなく、
今の私たちにフィットするよう緩やかなデザインへとリメイクしていく、
そんなソフトランディングが理想なのではないかと思います。
そしてその緩やかなメタモルフォーゼには、
直接関係する現場の声がとても重要です。
一人ひとりがどんな社会を望むのかを真剣に考え、
当事者意識を持って参画することが必要でしょう。

木星と土星が重なるグレート・コンジャンクションの舞台が、
地から風のエレメントに移るという大きな時代の変わり目の直前に起こる、
磨羯宮での惑星集中。
加えて同じ地のエレメントである金牛宮からそれに助力する天王星の存在もあり
年末から2020年にかけては、現実的で、継続的で、
文字通りちょっと泥くさいような、大地の力が大きな盛り上がりを見せます。
今回の星の三者会談は、せめぎ合っていた理想と現実を和解させ、
その結論を現実へ実装するのがテーマになるような気がしています。
天空の賢者たちからのアドバイスを、しっかり生かしたいものです。