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2016年4月26日
vol.20「最初の仮面」加賀宮萌

先日「たけのこの皮って一体どこまで剥けばいいのか」
という会話を耳にして、家にあるたけのこを思い出し、
その夜あわてて調理した。

米ぬかでの下処理が面倒で「国産皮つき水煮たけのこ」にしたのだが、
なるほど、どこまで剥いていいのかわからない。
母の台所仕事をもっと手伝い、学ぶべきだった!
おそらく剥かれすぎた小さなたけのこを握って、情けない気持ちになった。

さて、人の「内面」「外面」というが、
いったい外皮を何枚剥けば、本当の自分が出てくるのだろうか。
西洋占星術には、アセンダントサインというものがある。

これは「外見の印象」や「表面的な行動様式」を表すとされている。
(こちらに朝風先生の詳しい解説があります 
 http://www.rene-v.com/column/majo/majo_45.html )

アセンダントサインは、
生まれた瞬間に東の地平線上に上昇しつつある星座を指すので、
正確な出生時間&出生地がわからないと算出できない。
重要かつ細密なポイントである。

しかし、鑑定にくる方に
「眼光が鋭いですね、アセンダントサインが蠍座にある方の特徴ですよ」
と教科書にある情報を伝えただけでは、
占いに広がりが出ないかもしれない。
アセンダントサインを外見の特徴としてだけ話すのは
とても勿体ないこと。

思うに、アセンダントサインは
「そとづらの原型」を、上手に示してくれる。

たとえば、
「主人と初めに出会ったとき、
ちょっと冷たい人に見えたのですよ。
ニコニコ笑っていても、目の奥が冷静というか。
結婚後も子供をかわいがってくれる優しいパパに。
でも、ふと会話の合間に、主人が遠くを見つめて、
自分の世界に入り込んでいる瞬間があるのです…。
そのときだけ、主人との心の距離を、不思議と感じます。」

この話のように、
初めて会ったときに匂いのように伝わってくる第一印象、
相手が無意識のときやピンチのときに見せる無防備な態度、
などはアセンダントサインにリンクすることが多いと思う。

その人がどんな人生を歩んできたかで、
まとう皮の枚数や厚さは変わる。

私は「本当の自分」を包むための最初の薄皮、
最初の仮面をアセンダントサインだと考えていて、
相談者とお話ししながら、
生まれた瞬間にどんな「そとづら」をまとったのか、
頑丈な外皮があってもチラと見える
「そとづらの原型」「原始的なよそいき顔」に、
本質を透し見たいと思っている。

こんな風に、自分なりのアセンダントサインのイメージを探し、
ホロスコープ読解を色づけていくのはとても楽しい。

研究所の西洋占星学スクールでも、
「初級」「中級」は「守破離」の「守」にあたり、
ひたすら丁寧に基礎を学ぶ。
レベルが「上級」「演習」と上がるにつれて、
教科書の情報をよりふくらませた解読にトライすることになる。
上へ進むごとに、星の世界の広がりを体感できるはず。

この春からも講座が一斉にスタート、
ご興味のある方はぜひご連絡ください。