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2015年3月25日
vol.07「春うらら」アイラ・アリス

桜前線が北上中です。

あの薄いピンク色が徐々に全国を染め上げ、
冬の間に縮こまった人々の心を開いていきます。
この花を見ることによって、
私たちは本当に冬が去ったということを確信し、
新しい一歩を踏み出せるという気さえします。
地域によって多少差はあるものの、ちょうど入学、進学、就職など、
人々が人生の節目を迎えるシーズンに咲くというのも象徴的ですよね。

かく言う私も桜が大好きで、
この時期は「開花」の言葉を待ちわびてそわそわするタイプ。
今年はどこの桜を愛でようかしらと、思案中です。

さて春を待ちわびるのは、もちろん日本に限ったことではありません。
特に厳しく長い冬を耐えなければならない地域ではなおさらです。

ケルトでは、5/1にベルティナをお祝いする習慣があります。
これは、10/31のサウェイン(ハロウィン)の対極にあたる大事な行事。
伝統的には、大きなかがり火をたいて悪い霊を追い払い、
これから本格的に始まる農耕や牧畜に対する豊穣祈願をします。
「ベルティナ」の語源は諸説ありますが、
「光の神の輝く火」という意味のようです。

魔女たちの一大サバトと言われる「ワルプルギス・ナイト」は、
このベルティナ祭の前夜に行われますが、
もともとの起源は、春を迎えるお祭りなのです。

またこの時期は、年に数回ある“異界”と私たちの世界とが
接近するタイミング。
そのおかげでさまざま言い伝えがあるのですが、
中でも「メイ・デュー」はロマンティックです。

曰く、5/1の夜明け前に植物から集めた朝露(メイ・デュー)には
特別な魔力があって、
これで顔を洗うと美人になれるそうですよ。

皆さんも、素敵な春をお迎えください!