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2001年05月16日
vol.04「他者比較の不幸・その二」

前回に引き続き、「他者比較」のお話をいたします。

人間は、悲しいことに、何かにつけて自分と他人を比較し、
ほんの少し勝っていると思えば優越感を持ち、
わずかに劣っているだけで劣等感を感じてしまいます。

ホロスコープを眺めると、地球上に何十億の人間がいようとも、
自分という人間は紛れもなくたった一人の価値ある存在であることが理解できるので、
無用な「他者比較」から解放されるのですが、そうとわかっていても、
なかなか人間は穏やかな心境にはなれないようです。

よく調べてみると、「不運な体質」の人には、この比較感覚が非常に強いことがわかります。
同じ「比較癖」でも、常に自分が優位にあると感じられるようなうぬぼれの強い人は、
まだ、他人からイヤなヤツだと思われるだけで、本人にとっての救いはありますが、
いつも自分は劣等であるという不幸な幻想に取りつかれている人は救いがありません。

また、劣等性比較癖のある人は
「自分は他人よりも劣っているところがあるから、頑張って優位に立てるように努力しよう」
とは、思わないものなのです。
うちひしがれているような悲惨の中で悶々としているのが
好きなのではないかと思えるほどです。
「どうせ、私なんか」という殻に閉じ籠もり、他者比較をやめません。

さらに言及すれば「どうせ、私なんか」とおとなしくしていてくれれば、
それは当人だけの問題で、周囲に迷惑はかからないのですが、そうはいきません。

このタイプは、幸運体質の人に比べて不平、不満、嫉妬、当てこすりが激しい。
常に「ルサンチマン」といわれる慢性的哀訴の中で暗く生きているのです。
「私なんか」と言って、他人とは関わりを持ちたがらないようなポーズをとりつつ、
一番、他人との関わりを欲しているのがこのタイプです。

ですから、親切心から、こういうルサンチマンの人に関わった人は、
一種の「エジキ」となり果てることがあります。
往々にして、関わってあげた本人もまた、不幸の淵に引きずり込まれることになるのです。

おわかりいただけたと思いますが、本当に「自己確立」を求めるならば、
他者比較はしないことです。

また、他者比較からクヨクヨしているような人には、素人は関わらない方が無難です。
不幸な体質から脱出しようと本人が思い立った時には、
やはり、私たちのようなプロに任せた方が立ち直りが早いと思います。

では、また次回。