先日、アメリカの探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌから持ち帰った砂から、遺伝物質のRNAを構成するリボースや、生物の主要なエネルギー源であるグルコースなどの糖が発見されたというニュースがありました。

そもそも、人間の体を構成する物質の元素はそのほとんどが宇宙に存在したものだと言われています。炭素、酸素、水素、窒素のほか、ナトリウム、カルシウム、鉄なども、宇宙の始まりであるビッグバンや、恒星の内部で起こる核融合反応、そして星の「死」である超新星爆発などによって宇宙にばらまかれた材料です。私たち生物の体はそれらを上手に取り込んで(ここが神秘ですが)できているということですね。

占星術の世界では、「私たちの体はミクロコスモス(小宇宙)であり、マクロコスモス(大宇宙)と呼応している」、と考えます。また著名なオカルティストであるアレイスター・クロウリーは、「全ての男女は星である」という言葉を残しました。この表現はとても詩的で美しいですが、それが単なるメタファーではなく、「実際に」私たちは星のかけらからできていて、星の子どもである、ということが科学的に証明されようとしているわけですね。

ちなみに、小惑星ベンヌの名前はエジプト神話に登場する不死鳥からとられたそうで、この鳥は「自ら生まれたもの」とも呼ばれるとか。ベンヌの導きにより、私たちは命のさらなる奇跡を知ることになるのかもしれません。