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2005年1月1日
vol.24「植民地での上手な生き方」

お久しぶりです。
開運大学の講座も休講が長くてすいません。
本来、怠け者なのでご勘弁ください。
新しい年がやってきましたね。
果たして今年はどんな年になるでしょうか。
平和な年であることを祈っています。

年頭にあたり振り返ってみると、
1945年に、第二次世界大戦で完敗してから約60年がたちます。
戦勝国すなわち連合国側の思惑通り、
この国は「統治国なき植民地」として太平洋にクラゲのように浮かんでいます。
国民の誰もが、国家の主権などというものはもはや遠の昔に消滅していることを
知っているのではないでしょうか。

主権意識がまったく稀薄な「独立国」というのは世界でも珍しい存在です。
まあ、四方を海という要害に守られた島国だから良かったのですね。
陸続きなら、今ごろ、日本国は存在していないかもしれません。
「平和ボケ」「役人天国」「集愚政治」などにより日本の植民地化はどんどん進んで、
もう50年もしたら、この国の存在意義などどこにもなくなることでしょう。

現在の時点でも、自分は絶対に日本国籍でなければならないと思っている人が
何パーセントいるのでしょうか。
「仕事があって楽しく暮らしていければいい訳だから、自由に選ばせてくれるなら、
別にフランスでもアメリカでも中国でも好きなのにすればいいんじゃない」
そう答えてしまいそうな人たちはイッパイいると思います。

誤解のないように言っておきますが、
私は、新年早々とち狂って、ここで愛国論をぶち上げようというわけではありません。

歴史の必然性で必要のないものはやがて消滅するというだけの話。
栄華を誇った古代ローマですら、滅亡する理由があったから地上から消滅したのです。
主体性のないものは、国家でも人間でもやがて消えてなくなります。
ただ、それだけのことです。

でも、なぜ、滅亡に向かうのか、その滅亡の原理だけは突き止めておきたいですよね。
これは、実に簡単なことなのです。
「一定の時空を共有する人間同士の意思が伝わらなくなる」から。

要するに「話が通じない」「話しても解らない」「話がかみ合わない」。
聖書のバベルの塔の物語みたいなことが多くなると
人間は孤立化して、精神的に無防備になります。
そして最後には徹底的な自己保存本能による「超次元的自己本位」に立ち至り、
誰とも連帯せずに自然消滅するのです。
これが実験室のシャーレの中の「カビ」や「粘菌」のように
おとなしく干からびてくれれば迷惑もかからないのですが、
人間は自分という固体が消滅するまでに、激しいあがき回りをやらかすので、
周囲が大迷惑するのです。

最近、「理由なき殺人」のような凶暴な事件が多いですね。
でも、理由がないわけではなく、ちゃんと原因や訳はあるのです。
ただ、それが犯人のまったく勝手な言い分なので、一般の人には理解不能なだけの話。
日本という統治国なき植民地に於ては、この手の犯罪がますます多くなることでしょう。

困ったことですが、「歴史はやがて、それでもどうにかなるという運命の彼岸へたどり着く」
というどこかいい加減な格言じみた時空原理によって、結果的にどうにかなるはずです。
終末のその日まで、私たちは粗悪な「どうにかなる号」という時空船に乗り、漂っていくだけです。

植民地では、時空を度外視して気楽に生きるのが上手な生き方です。
力こぶを作って頑張るような生き方をすると非常に疲れます。

私は、本来、楽天的でいい加減ですから、暮らし方は気楽です。
ただ、精神面では、かなり力こぶを作って生きているので、時々ドッと疲れたりします。
時代が急速に植民地化していくことを頭では理解していますが、
まだ、植民地の暮らし方に馴れていないのです。
できることなら、植民地人にならずに生涯を終えたいと思っているので、
日頃、葛藤することが多いですね。

もしかしたら幸福になるには、時勢に合わせた無節操な植民地的な生き方をしたほうが
有効なのかもしれません。
だって、霞ヶ関で地下鉄を降りる役人の方々のお顔を拝見すると、どうにも幸せそうですもの。
無節操と幸福とはかなり近い距離にあるのだなと、実感せずにはいられません。

ただし、私は、多少の苦労はあろうとも不器用に抵抗して植民地人化しないつもりです。
どうせお金儲けとは無縁な暮らしなのですから、せめて精神は豊かにありたいと思います。

今年もまた、こんなたわいもないお話をしながら過ごしたいと思います。
お時間があったら、お立ち寄りください。
2005年があなたにとって生きる価値を見出せる年になりますように。